
こんにちは♪絵描きのひつじです。
私は普段、アクリル絵の具メインで絵を描きますが、
紙にドローイングしたい時、特に草花を描きたくなると水彩を使います。
水彩ならではの透明感に心が癒されます。
ところでみなさん、
良い絵の具はなんでこんなに高いの?
っておもったことありませんか?
水彩でも油絵でもアクリル絵の具でも、
絵を描く人ならこんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。
日本の画材店で憧れの
絵の具を見つけた時、価格表を見て思わず「え?」と声が出てしまいました。
そこで思い切って挑戦したのが、
海外オークションでの中古品大量購入!

届いた段ボールを開けた瞬間は、まるでクリスマスの朝のような興奮でした。
色とりどりのチューブが並んでいる光景は、ワクワクしますね。
今回は、そんな実体験も交えながら、世界中の水彩画家を虜にする
「ダニエル・スミス」の魅力を、とことん楽しくご紹介します!
目次
ダニエル・スミスって何がそんなにすごいの?

アメリカ発の革命児
ダニエル・スミス(DANIEL SMITH)は、
1976年にアメリカ・シアトルで生まれた比較的新しいブランドです。
「比較的新しい」といっても、もう40年以上の歴史があるんですけどね。
創業者のダニエル・スミス氏は、
「アーティストが本当に欲しがる絵の具を作ろう」という熱い思いで会社を立ち上げました。
そして見事に成功!今では世界中の水彩画家が
「ダニエル・スミスじゃなきゃダメ」と言うほどの地位を築いています。
驚異の200色以上!色の宝庫

他のメーカーが50〜100色程度なのに対し、
ダニエル・スミスはなんと200色以上を展開しています。
これ、実際に色見本帳を見ると圧巻なんです。普通の「青」だけでも数えきれないほど。
「そんなにいらないでしょ?」と思うかもしれませんが、
実際に使い始めると「この微妙な違いが大切なんだ!」と実感できます。
私の海外オークション大量購入体験談
きっかけは価格への絶望

日本でダニエル・スミスを買おうとすると、
5mlチューブが、1本1000~1600円くらい
15mlチューブが、1本1800~3600円くらい
たくさん試したい!品質に妥協したくないけど、
コスト抑えたいという状況に陥った私は、
海外オークションサイトでの中古品購入することにしました。
初めての海外オークション

最初は不安でしたが、現地価格の半額くらいで本物のダニエル・スミスが手に入ったんです!
それからというもの、完全にハマってしまいました。
毎日のようにオークションサイトをチェックし、
「おっ、これは珍しい色だ!」「この価格なら絶対お得!」と、
まるで宝探しゲームを楽しんでいました。
運命の大量購入

そして運命の日がやってきました。とある出品者が
「アーティストが使っていたダニエル・スミスのコレクション」として、
なんと大量の絵の具をまとめて出品していたんです。
写真を見ると、どれも8割以上残っている状態の良いものばかり。
「これは逃せない!」と思い、思い切って入札。
結果的に、日本で買うと10万円以上する絵の具を、
お得に落札できました。
ダニエル・スミスの魅力を徹底解剖

天然鉱物由来の神秘的な色彩
ダニエル・スミスの最大の魅力は、
天然鉱物から作られた「プリマテック」シリーズです。
本物のラピスラズリ、マラカイト、ヘマタイトなどを砕いて作られた絵の具は、
人工顔料では絶対に出せない深みと輝きを持っています。
金より高価な青と呼ばれた「ラピスラズリ」を使った時、
その自然の中から生まれた美しさに感動しました。
2. 分離色(グラニュレーション)の魅力

ダニエル・スミスといえば、分離色も見逃せません。(Pと書いてあるのが分離色です。)

水に溶いた時に顔料が分離して、独特の粒状感を作り出すんです。
これが本当に美しい!
パール系


もう一つの人気シリーズが、光の角度によって色が変わる
「イリデッセント」シリーズです。キラキラ好きにはたまらない。
「イリデッセント・ゴールド」を花びらの一部に使うと、
光が当たった時だけ金色に輝いて見えます。
「イリデッセント・ブルー」は、水面の表現に使うと、
まるで本物の水のようにキラキラと光ります。とても上品なキラキラです。


使い心地の良さ
高級絵の具って「扱いが難しそう」と思われがちですが、ダニエル・スミスは意外と使いやすいんです。水との馴染みが良く、筆にも素直についてくれます。
初心者の方でも「あれ?なんか上手くなった?」と錯覚するほど、きれいに仕上がるとおもいます。
これが一番楽しい瞬間!
海外オークションでの購入ノウハウ

私が実践した購入方法
私が利用した海外オークションはセカイモンです。コツを掴めば本当にお得です。
複数の出品者から商品を購入して、一定期間倉庫に保管してくれるので、注文した商品が全て倉庫に届くと、
一つの段ボールにまとめた状態で、日本に届けてくれます。

チェックポイント
- 出品者の評価を確認
- 写真で絵の具の残量を確認
- 送料や手数料、関税も含めた総額で判断
注意点とリスク管理
注意点をお伝えします。
海外あるあるよくある失敗
- 出品者の配送が遅い。(大体の人はスムーズですが、たまに超マイペースな出品者が居ます。)
- 偽物だった(幸い未経験ですが)
対策方法
- 不明な点は必ず質問する
- 評価コメントを必ず読む
保管方法とメンテナンス

大量購入後の保管術
私の保管方法
- 色系統別に分けてケースに収納
- 湿度の低い場所で保管
- 定期的にチューブの状態をチェック
長期保管のコツ
- キャップをしっかり閉める
- 定期的に使って絵の具を活性化
- 冷暗所で保管
使い方のコツ
ダニエル・スミスの絵の具は、普通の水彩絵の具と基本的な使い方は同じです。制作現場では以下の点を意識するとより効果的です。
効果的な使い方
- 分離色は水を多めに使い、自然な質感を演出
- プリマテック系は重ね塗りで深みを出し、作品に高級感を
- イリデッセント系はアクセントとして使い、差別化を図る
- 混色は2色まで(3色以上は濁りやすい)
まとめ:ダニエル・スミスとの素敵な出会い

海外オークションでの大量購入から始まった私のダニエル・スミス体験は、
水彩画の世界を大きく広げてくれました。日本では手に入りにくい色や、高価で諦めていた色も、工夫次第で手に入れることができます。
もちろん、絵の具が良いからといって、すぐに上手になるわけではありません。
でも、良い材料を使うことで、
制作へのモチベーションが格段に上がります。
「今日はどの色を使おうかな」
と考えるだけでワクワクします。
ダニエル・スミスの世界は本当に奥が深く、
200色以上ある中から自分だけのお気に入りを見つける楽しみもあります。
一度その魅力に触れてしまうと、きっと他の絵の具には戻れなくなるはずです。
皆さんも、ぜひダニエル・スミスの美しい世界を体験してみてください。きっと、水彩画がもっと楽しくなりますよ!
それでは次の画材紹介でお会いしましょう。ひつじでした。



