アクリル絵の具で美しい色を作る方法、緑のレシピ9個紹介

こんにちは!絵描きのひつじです。

色を混ぜるとき、

「思った色にならない…」「混ぜたら濁ってしまった…」そんな経験はありませんか?

絵の具の混色はシンプルに見えて、実はちょっとした知識やコツが必要です。

でも、大丈夫! 基本を押さえれば、理想の色を思い通りに作れるようになります。

この記事では、混色の基礎知識と、初心者が陥りやすい失敗を避けるためのテクニックを紹介します。色を自在に操れるようになれば、表現の幅が広がり、作品に深みや個性が生まれます。一緒に、混色の楽しさを味わいましょう!

混色の基本:理解しておきたい3つのポイント

絵の具を混ぜる前に、まずは基本的なポイントを押さえておきましょう。

1. 混色の元になる三原色を知る

三原色を知ることで、色を作る仕組みが見えてきます。

絵の具の三原色は、シアン(青)マゼンタ(赤紫)イエロー(黄色)です。これらを基に、色んな色を作り出すことができます。

2. 鮮やかな色を作るためのコツ

鮮やかな色を出したいときは、純度が高い絵の具を使いましょう。例えば、フタロブルーレモンイエローを混ぜると、明るい黄緑が作れます。

逆に、くすんだ色を作るには補色(例えば赤と緑)を少し混ぜることで、色に深みを加えることができます。

3. 色の特徴を理解する

絵の具には透明色、不透明色、半透明色があり、

これらを理解することで色作りがもっと楽しくなります。

また、シェードと呼ばれる黒を少量混ぜた色を活用することで、作品に深みを加えることができます。

こちらの記事を合わせて読むと理解が深まります。↓

シェードとは?

シェードとは、色に黒が少し加わった色で、深みのある色を作るために使われます。初心者の方には、シェードを理解することが色作りを一歩進めるポイントです。

シェードの使い方

シェードを使うことで、同じ系統の色でもより微妙なニュアンスを表現できます

例えば、フタロブルー レッドシェードは、通常のフタロブルーよりも深みと赤みが加わり、落ち着いた色調を作り出します。

シェード同士を混ぜるのは避ける、シェード同士を混ぜると、黒が加わるため色が濁りやすいです。例えば、フタログリーン イエローシェードとフタロブルー レッドシェードを混ぜると、思った通りの色が出ないことがあります。

フタロブルーのシェード別緑の作り方

フタロブルーは鮮やかで透明感のある青色で、混色次第でさまざまな緑を作れます。以下にシェード別での作り方を説明します。

 

1. 鮮やかな緑を作る方法

フタロブルーの特徴を活かして明るく鮮やかな緑を作るには、冷たい黄色を使うのがポイントです。

必要な絵の具

フタロブルー(グリーンシェードが最適)+ レモンイエローやカドミウムイエローライト

作り方

1. パレットに少量のフタロブルーを出します。

2. レモンイエローを少しずつ加えながら混ぜます。

→ 冷たい黄色が青と混ざり、鮮やかな緑ができます。

3. 明るさを調整したい場合はホワイトを少量加えます。

2. 落ち着いた緑を作る方法

深みのある落ち着いた緑を作るには、温かみのある黄色や補色を足すのがポイントです。

必要な絵の具

フタロブルー(レッドシェードがおすすめ)イエローオーカー、カドミウムイエローディープバーントアンバーやバーントシェンナ(調整用)

作り方

1. フタロブルーをパレットに出します。

2. イエローオーカーを少量ずつ加えて混ぜます。

→ 温かい黄色を使うことで深みのある緑ができます。

3. 必要に応じて、バーントアンバーを少し加えると彩度が抑えられ、さらに落ち着いた色味に。

シェードや色選びのポイントまとめ

フタロブルーのシェード

グリーンシェード:鮮やかな緑向き

レッドシェード:深みのある緑向き

イエローの選び方

レモンイエロー:明るく鮮やかな緑

イエローオーカー:落ち着いた緑

調整用の色

白:明るさと軽さを追加

• 赤系(微量):彩度を抑え、くすみを追加

フタロブルー以外の混色におすすめの青

フタロブルーは非常に万能ですが、他にも混色に適した青がいくつかあります。

  • ウルトラマリン
  • セルリアンブルー
  • コバルトブルー

青の特性別 緑色の作り方

それぞれ異なる特性を持っています。その特性を活かして、作りたい緑色に応じた組み合わせを選びましょう。

1. ウルトラマリン:紫みのある深い青

特徴:赤みを帯びた青で、落ち着きや深みのある緑を作りやすい。 彩度が低めで、渋いトーンの緑向き。

落ち着いた緑

組み合わせ:ウルトラマリン + イエローオーカー

仕上がり:少し黄土色寄りで落ち着いた印象。

深みのある緑

組み合わせ:ウルトラマリン + イエローオーカーorカドミウムイエローライト + バーントアンバー(少量)

• 仕上がり:暗めでシックな深緑。

2. セルリアンブルー:明るく軽い青

特徴: 緑寄りの鮮やかで軽い青。爽やかで軽快な緑を作るのに適している。

鮮やかで爽やかな緑

• 組み合わせ:セルリアンブルー + レモンイエロー

仕上がり:透明感があり、鮮やかで軽い緑。

明るいパステル調の緑

組み合わせ:セルリアンブルー + レモンイエロー + ホワイト(少量)

仕上がり:明るく軽やかなパステルグリーン。

3. コバルトブルー:中性的で調和の取れた青

特徴:紫みも緑みも感じられる中間的な青。バランスが良く、自然で穏やかな緑に仕上がる。

ナチュラルで穏やかな緑

• 組み合わせ:コバルトブルー + カドミウムイエローディープ

• 仕上がり:自然な色合いの緑。

落ち着いたトーンの緑

• 組み合わせコバルトブルー + イエローオーカー + バーントシェンナ(少量)

• 仕上がり少しくすみがかった柔らかな緑。

補足ポイント

渋みを加える場合はバーントアンバーやバーントシェンナを少量混ぜる。

明るさを調整したい場合はホワイトを少量加える。

鮮やかさを抑える場合は補色の赤をほんの少し足す。

アクリル絵の具での混色のコツと注意点

1. 少しずつ加えて色を作る

混色の際は、絵の具を少量ずつ加えて色を調整することが大切です。色を作りすぎてしまうと、思っていた色に近づけるのが難しくなります。

2. 色を重ねていく

アクリル絵の具は乾くと色が少し濃くなることがあります。色を重ねていくことで、思った通りの色合いに近づけます。

3. 試し塗りをする

新しい色を作ったら、まずは試し塗りをしてみましょう。紙に実際に塗ることで、色のイメージがより明確になります。

混色の失敗を防ぐために

混色の際に初心者が陥りやすい失敗は、

色が意図しない結果になったり、思ったより暗くなってしまうことです。

このような失敗を防ぐためには、色を少しずつ調整していくことが大切です。

例えば、黒を加える際にはほんの少しだけ加え、色の濃さや深みを調整します。

まとめ:色作りは楽しい♪

絵の具の混色は、最初は難しく感じるかもしれませんが、少しずつ試してみることで上達します。

重要なのは、自分の目で確認しながら少しずつ色を作っていくことです。何度も練習すれば上手くなります。

この記事で紹介したコツやレシピを参考に、

自分だけの色を見つけて、アートの世界を広げていってくださいね!

シェードさまざまな青を使いこなせるようになると、表現の幅が大きく広がります。

それでは、楽しい絵画制作を!次回の記事でもお会いしましょう!ひつじでした。