
こんにちは、絵描きのひつじです!
今回は、テクスチャーアートについてご紹介したいと思います。
テクスチャーアートは、その独特の魅力で多くのアーティストに愛されています。立体的な質感を絵画に加えることで、作品に新たな命を吹き込むことができる、非常に面白いアートスタイルです。
「絵を描くことって平面だけじゃないんだ!」という驚きと共に、新しい表現の可能性を広げてくれるアートです。
テクスチャーアートを始めてみると、予想以上に面白くてどんどんのめり込んでいくかもしれません。その魅力は、見る人に視覚だけでなく、触覚的にも楽しんでもらえる点です。
平面的な絵画が多い中、立体感のある絵を描くことで作品に深みが生まれ、見る角度によって変わる表現が可能になります。これは、まさにテクスチャーアートの醍醐味です。
テクスチャーアートとは?

まず、テクスチャーアートとは、絵画やアート作品の表面に立体的な質感を加える技法のことです。「テクスチャー」とは、物の表面や触感を指す言葉です。普通の絵画は、紙やキャンバスの上に絵の具を塗ることで色や形を表現しますが、テクスチャーアートはそれに加えて、
絵の具を厚く塗ったり、
他の素材を使って表面に立体的な
「盛り上がり」を作り出します。
その結果、作品は視覚的にだけでなく、触覚的にも楽しさを提供するものとなります。

立体的な要素を加えることで、
絵の具が光の反射によって様々に輝く様子や、
見る角度によって表情が変わる面白さが生まれます。
例えば、ある角度から見ると色が鮮やかに浮き上がり、別の角度では陰影や立体感が際立つような効果が得られるんです。
これによって、作品に立体感や奥行きが生まれ、同じ絵を何度見ても新しい発見ができるのです。

テクスチャーアートは、立体的な表現を加えるために使う道具や素材によって、全く違う印象の作品に仕上げることができます。
例えば、モデリングペーストを使えば、硬くてしっかりとしたテクスチャーを作り出すことができ、
逆にジェルメディウムを使うことで、透明感を持ちながらも柔らかな盛り上がりを作ることができます。
また、砂や小石などの自然素材を使うことで、粗い質感や自然の風合いを加えることができるのです。このように、テクスチャーアートには無限の可能性が広がっています。

また、テクスチャーアートは非常に自由な表現方法を提供してくれます。
アートのテーマに合わせて様々な質感を使うことができ、視覚的な表現に多様性を加えることができます。
たとえば、砂を使った粗いテクスチャーで自然を表現したり、柔らかなジェルで穏やかな質感を作り出して夢のような世界を描くこともできます。
さらに、テクスチャーを使うことで作品の意味や感情を強調することもできるので、
アーティスト自身の個性を存分に発揮できる部分でもあります。
例えば、抽象画においては、テクスチャーを使って作品に動きや感情を込めることができます。波打つような流れる質感や、ジグザグに立ち上がった形など、ただの絵の具だけでは表現できないダイナミックな印象を与えることができます。
私はお菓子みたいなアートに挑戦したいです!
テクスチャーアートなら可能なんですよ!考えるだけでたのしくなってきました。

1. テクスチャーアートに必要な道具
初心者向けにそろえるべき基本アイテムを紹介します。
• アクリル絵の具

以下のメーカーがおすすめです。
• リキテックス ベーシックス、手軽で発色が良い
• U-35、リーズナブルで豊富なカラーバリエーション
• アムステルダム、鮮やかな発色と滑らかなテクスチャ、初心者からプロまで幅広く使用可能
• ゴールデン ヘビーボディ、プロ仕様で高粘度、立体感が出しやすい

メディウムで立体感をプラス
• ジェルメディウム(絵の具を盛り上げたり、透明感を持たせるのに最適)
• モデリングペースト(テクスチャーをしっかり作りたい場合に使う。質感の種類も豊富)
• キャンバスや紙 初めてならキャンバスボードや厚手のアート用紙がおすすめ。
• ペインティングナイフ

筆では難しい盛り上げや滑らかな質感を作る際に便利。
ペインティングナイフがなくてもOK!代用品で始めるテクスチャー表現
ペインティングナイフを使うことで、
絵の具に厚みを出したり、独特のテクスチャーを作ることができます。もしペインティングナイフが手元にない場合でも、
身近な道具を代用品として活用できます。特に初心者の場合は、手に入りやすい道具を使って工夫するのも良い方法です。
おすすめ代用品
1. 100均のスクレーパー
• キッチン用品コーナーで手に入る小型のヘラ。絵の具を均一に広げるのに便利です。また、角度を調整することで繊細なラインや面を作りやすくなります。
2. 厚紙や段ボール
• 自由にカットして使えるので、直線的なラインを作るのに役立ちます。細かいディテールを作りたい場合にも活躍します。
3. プラスチックカード(使わなくなったポイントカードなど)
• 柔軟でしなやかさがあり、絵の具を広げたり削ったりする作業に向いています。特に薄く絵の具を塗りたいときに便利です。
4. 木べらや割り箸
• 木の繊維を活かして、ランダムな質感や自然な線を作れるので、ナイフとはまた違った味わいを出せます。
これらの代用品を使うことで、ペインティングナイフがなくてもテクスチャー表現を楽しむことができます。初心者でも手に入りやすく、すぐに実践できるので、積極的に試してみましょう!
2. テクスチャーアートの基本手順

① 下地作り
• キャンバスにジェッソを塗って乾かす。
• 好きな色を薄く塗って背景を整えるのも◎。
② メディウムで質感をプラス

• ジェルメディウムやモデリングペーストを使って、質感を出したい部分に盛り上げを作る。
• ペインティングナイフを使うと、模様や凹凸が作りやすい。
③ 絵の具を重ねる
リキッテスのコッパーがキラキラ。メディウムなし絵の具のみ

ゴールドとジェルメディウムをわざと完全に混ぜずにムラをのこして、ナイフで盛り上げています。

• 盛り上げた部分にアクリル絵の具を塗り、陰影や立体感を出す。
• 絵の具を混ぜたり、グラデーションを作ると深みが出る。
④ 仕上げ
絵の具が乾いたら、ニス(バーニッシュ)を塗って完成。
ニスは仕上がりの光沢を調整し、作品を保護する役割があります。
光沢を調整すると作品の印象がガラッと変わります。
仕上げ用ニスは、マット、サテン、グロス、UVカット効果があるものなどあります。
自分の作品に合ったものを探しましょう。
3. テクスチャーアートのコツ
• 慣れるまで少量ずつ試す
メディウムや絵の具を多く使いすぎると扱いが難しいので、少しずつ試してみましょう。
• ナイフの動きに注意

ペインティングナイフを滑らせる角度や力加減を調整すると、異なる模様ができます。
• 道具の清掃を忘れずに
アクリル絵の具は乾くと取れなくなるため、使用後はすぐに道具を洗いましょう。
私はよく忘れて大変な目に合ってます。
4.初心者におすすめデザイン

初めて挑戦するなら、以下のデザインがおすすめです。
• 抽象的な模様
絵の具をランダムに乗せ、ナイフで動きをつける。
• 自然モチーフ
山や雲など、単純な形を盛り上げで表現する。
• 幾何学模様
マスキングテープを使って直線を作ると、簡単におしゃれな仕上がりに。
まとめ
テクスチャーアートは、平面に奥行きや動きを与えられるため、飾る場所や見る角度によって印象が変わる所が魅力です。
私も普段の制作で、部分的に取り入れています。
初心者でも手軽に始められるテクスチャーアート。手持ちの道具で試すだけでも楽しいので、ぜひ挑戦してみてください!
モデリングペーストでお菓子みたいなかわいいテクスチャーアートの作り方実践編も記事にする予定です。
それではまたお会いしましょう。ひつじでした!
