こんにちは、絵描きのひつじです。
今回は、アクリルや水彩などで使われる
「プライマリーシアン」
「プライマリーマゼンタ」
「プライマリーイエロー」
に注目し、これらの3色を使いこなすことで色彩の世界を広げる方法をご紹介します。
これらの色を上手に混ぜることで、あなたのアートに新しい息吹が吹き込まれ、
無限の可能性を感じられること間違いなしです!
目次
プライマリーカラーとは?

まず、「プライマリーカラー」 とは、他の色を作り出すための基本となる色のことです。この3色がわかると、色を自由に操れるようになります。
シアン(青系)、マゼンタ(赤系)、そしてイエロー(黄系)は、色を作り出すためのスタート地点となる色です。

これらの色を使えば、無限に色を作り出せます!
例えば、これらの3色をうまく混ぜることで、私たちが日常的に見かける色、
例えば緑や紫、オレンジなどを生み出すことができるのです。
プライマリーシアン・マゼンタ・イエローの特徴

それでは、これらの色がどんなものか、簡単にご紹介します。
• **プライマリーシアン(シアン)**は、青に近い色で、クールで爽やかな印象を与えます。シアンは、実際には緑っぽい青であり、青空や海のような自然の色を表現する際にぴったりです。
• **プライマリーマゼンタ(マゼンタ)**は、赤に近い紫色で、暖かさを感じさせる色です。鮮やかで力強い色合いを持ち、バラやピンク、夕焼けなどを描くのに使用します。
• **プライマリーイエロー(イエロー)**は、明るい黄色で、温かさを感じさせる色です。太陽の光や草、果物などの色を表現するために使います。目を引く鮮やかさが特徴です。これらの3色をしっかりと理解し使いこなせるようになれば、あなたのアート作品は一気に色彩豊かになります。
CMYカラー混色レシピ10選(シアン・マゼンタ・イエロー)

シアン (C)、マゼンタ (M)、イエロー (Y) の三原色を組み合わせることで、さまざまな色を作ることができます。ここでは基本色から応用色まで、初心者でも作りやすい10色の混色レシピを説明付きで紹介します。
割合は「シアン : マゼンタ : イエロー」の順です。
1. 赤

• 配合: 0 : 100 : 100
• ポイント: シアンを使わず、マゼンタとイエローを等量に混ぜることで鮮やかな赤が作れます。マゼンタをやや多めにすると深みのある赤に、イエローを増やすとオレンジ寄りになります。
2. 緑

• 配合: 100 : 0 : 100
• ポイント: シアンとイエローを同量に混ぜると明るい緑色になります。シアンを増やすと青みがかったクールな緑に、イエローを増やすと黄緑寄りに変化します。
3. 青

• 配合: 100 : 100 : 0
• ポイント: シアンとマゼンタを混ぜることで鮮やかな青が作れます。マゼンタの量を増やすと紫がかった青に、シアンを増やすとより冷たい青に調整できます。
4. オレンジ

• 配合: 0 : 50 : 100
• ポイント: マゼンタとイエローを半々に混ぜ、マゼンタをやや少なめにすることで暖かみのあるオレンジが完成。さらに明るくしたい場合はイエローを増やすと良いです。
5. 紫

• 配合: 50 : 100 : 0
• ポイント: マゼンタを主体にし、シアンを少量加えることで鮮やかな紫を作ります。シアンを増やすと青紫に、マゼンタを多くすると赤紫寄りになります。
6. ピンク

• 配合: 10 : 90 : 20
• ポイント: マゼンタをメインに、少量のシアンとイエローを加えて柔らかいピンクを作ります。シアンを少し増やすとクールなピンク、イエローを増やすとコーラルピンクに近づきます。
7. 黄緑

• 配合: 50 : 0 : 100
• ポイント: シアンとイエローを混ぜ、シアンの割合をやや少なめにすることでフレッシュな黄緑色に。シアンを増やすとより深い緑に、イエローを増やすと明るく若々しい黄緑になります。
8. 茶色

• 配合: 30 : 50 : 90
• ポイント: 三原色をバランス良く混ぜると茶色になります。イエローを多めにすることで暖かみのある茶色に、マゼンタを増やすと赤茶系に、シアンを増やすと暗めの焦げ茶に調整可能です。
9. グレー

• 配合: 30 : 30 : 30
• ポイント: シアン、マゼンタ、イエローを等量に混ぜると無彩色のグレーが作れます。少しずつ色を加減して、青みがかったグレーや温かみのあるグレーに調整できます。
コツとアドバイス

1. 割合は目安: 混色は絵の具の種類やメーカーによって発色が異なるため、少量ずつ調整しながら理想の色に近づけましょう。
2. 濁りを防ぐ: シアン、マゼンタ、イエローの三色を混ぜすぎると黒や茶色に近づきます。鮮やかな色を出したい場合は2色を中心に、3色目は少量にするのがおすすめです。
3. 明るさの調整: 白を混ぜるとパステル調に、水を加えると透明感が増します。
色のひみつ↓さらに深堀り↓
CMY+白と黒を使った混色レシピ10選

シアン (C)、マゼンタ (M)、イエロー (Y) に加えて、白 (W) と黒 (K) を使うことで、より幅広い色を作れます。白は色を明るく柔らかくし、黒は深みや暗さを加えるのに役立ちます。以下に、具体的な混色レシピとその特徴を紹介します。
割合は「シアン : マゼンタ : イエロー : 白 : 黒」の順です。
1. ワインレッド

• 配合: 10 : 80 : 10 : 0 : 20
• ポイント: マゼンタに少量のシアンとイエローを加え、黒で深みを出します。さらにシックにしたい場合は黒を増やし、明るくしたい場合は白を加えると良いでしょう。
2. オリーブグリーン

• 配合: 30 : 10 : 60 : 0 : 10
• ポイント: イエローをメインにし、少量のシアンとマゼンタを加え、黒でくすませます。オリーブ特有の落ち着いた緑を出すには黒の使い方が重要です。
3. ネイビーブルー

• 配合: 70 : 30 : 0 : 0 : 20
• ポイント: シアンを主体にマゼンタを加え、黒で暗さを調整します。黒を少し減らすとロイヤルブルーに近づきます。
4. サーモンピンク

• 配合: 0 : 50 : 50 : 30 : 0
• ポイント: マゼンタとイエローを半々に混ぜ、白で柔らかくします。白の量を増やすとパステル調のピーチカラーになります。
5. モスグリーン

• 配合: 50 : 10 : 70 : 0 : 30
• ポイント: イエローを多めにし、シアンと少量の黒を加えることでくすんだ緑を作ります。自然の葉や苔の色に近い色調です。
6. スカイブルー

• 配合: 70 : 10 : 10 : 40 : 0
• ポイント: シアンをベースに少量のマゼンタとイエローを加え、白で明るくします。雲ひとつない青空のような爽やかなブルーに仕上がります。
7. ラベンダー

• 配合: 30 : 70 : 0 : 40 : 0
• ポイント: マゼンタにシアンを加え、白で明るく柔らかい紫色にします。白を増やすことで藤色やパステルパープルにも調整できます。
8. ターコイズグリーン

• 配合: 70 : 20 : 10 : 20 : 0
• ポイント: シアンをベースに少量のマゼンタとイエローを加え、白で明るさと柔らかさを出します。イエローを増やすとエメラルドグリーン寄りになります。
9. チョコレートブラウン

• 配合: 20 : 40 : 80 : 0 : 40
• ポイント: イエローを主体にマゼンタとシアンを混ぜ、黒で深みを出します。黒を減らすとキャラメルブラウンに、白を加えるとミルクチョコレート色になります。
色の表現を広げるために

白と黒を使うことで、色のバリエーションが豊かになるだけでなく、
明暗や深みを調整できるので、作品に奥行きが出てきます。アートでは、明るい色と暗い色のバランスをうまく取ることが重要です。
混色の幅を広げることで、より多彩な表現が可能になります。
さらに、白や黒を使う際には「色の純度」を考慮することも大切です。
白を加えすぎると色が淡くなりすぎてしまい、
黒を加えると色が沈んでしまうこともありますので、
少しずつ加えて自分の理想の色に近づけていくことがコツです。
まとめ

混色を自由に楽しむことが、アート表現の幅を広げる最も簡単で効果的な方法です。
プライマリーシアン、マゼンタ、イエローに加えて、白と黒をうまく使いこなすことで、
無限に広がる色の世界を創造することができます。ぜひ、実際に試してみて、自分だけの色のレシピを見つけてみてくださいね!
それではまたお会いしましょう。ひつじでした。