おすすめ!ホルベイン・イリデッセンスアクリル絵の具全色比較:クロマシャインの箔押し感とパールの玉虫色の魅力

こんにちは!絵描きのひつじです。

新しい絵の具を手にすると、なんだかワクワクしますよね。

私も、今回ホルベインの

「イリデッセンスアクリル絵の具」を全色試してみたんですが、その美しい発色と輝きに、思わず感動してしまいました。

光の加減で色が変わったり、キラッとした光沢を放つこの絵の具、試してみると本当に楽しくて、スケッチブックに夢中で色を塗り重ねていきました。

今回の記事では、クロマシャインとパール、それぞれの特性や使い心地をしっかりシェアしたいと思います!

クロマシャインの魅力:箔押しみたいな金属感

まず最初に試したのは、「クロマシャイン」。この絵の具、何がすごいって、その不透明でしっかりと発色するところ。

普通のアクリル絵の具にもメタリック系はありますが、半透明か透明色しかありません。

クロマシャインは完全不透明なので、金属的な光沢感が本当に素晴らしいんです!

黒のラインを引いたスケッチブックに塗ってみました。軽く塗っただけなのに、

色がしっかりと乗って、まるで箔押しをしたかのような高級感が生まれました。

金属的な輝きと玉虫色の特性で角度を変えると色味に変化がうまれるので、

どんな色でも思わず目を引く感じになります。

ブルーやグリーンなどの色味もメタリックで、どれもが鮮やかでインパクト大。

レッドとピンクはコッパーとゴールドの中間の色のようににみえました。

特に驚いたのが、厚塗りをすると光沢感に立体感が出て、さらに存在感が増すところ。

そして広い面積でもムラが出にくいんですよね。

これって意外と難しいことなんですが、

クロマシャインは薄塗りでもきれいに発色するので、使いやすさも抜群です。

黒い下地に塗ると、特にその発色が際立って、アクセントとしてもすごく映えます。

ラインアートの作品や、細かい部分のアクセントとして使うと、これ以上の輝きはないんじゃないかと思うほど、目を引く仕上がりになると思います。

塗るたびに「もっと塗りたい!」という気持ちが湧いてきて、つい手が止まらなくなりました。

クロマシャインは、その金属的な光沢感だけでなく、塗ることで作品に高級感を与えてくれるので、どんなアートにも使いたくなります。

特に黒を背景に使うと、その輝きが一層際立ち、華やかな印象に仕上がりますよ。

パールの魅力:角度を変えると玉虫色に

続いてご紹介するのは「パール」。クロマシャインの金属的な光沢感とは対照的に、パールはもっと繊細で柔らかな輝きを放ちます。

色が角度によって変化する玉虫色のような特性があるので、見る角度によってまるで色が浮かび上がる感じがとても面白いんです。

角度を変えるたびに、キラキラが現れます。白地の上に塗られた部分は正面からみると透明にみえます。

正面
角度を変えると光る!

その変化に驚きました。パールならではの微妙な色の変化が、見る度に新しい発見を与えてくれるんですよね。

パステルカラーの上に塗って発色テスト↑

パールの特徴として、強い金属感ではなく、どちらかというと柔らかな、優しい光沢感が感じられます。

ピンクやブルー系のパールを塗ってみると、角度にその微妙な変化がとても魅力的。クロマシャインとはまた違った柔らかさを感じさせてくれます。

パステルカラーと黒の上に塗って比較、パステルカラーに乗せると可愛さが倍増。

黒のラインにパールを塗ってみても、クロマシャインほど強い発色にはならず、

むしろ繊細で柔らかな輝きが出ます。こうした微妙な色の変化が、作品に深みを与えるので、細かいディテールを加えたい時や、アクセントとして使うのがオススメです。

また、パールはその繊細な発色が、シンプルなデザインでも格段に引き締めてくれるので、背景や細かい部分に使うと、あっという間に作品に立体感が生まれます。

特に陰影をつけたい部分に使うと、その微妙な変化が作品に奥行き感を与えてくれます。

•クロマパールを使って海を描きました。

正面からみると↓

正面

角度を変えてみると、キラキラが現れます。↓

斜め

写真は下地にキラキラを仕込んで上からマチエールで波を表現。キラキラをチラ見せしてます。

所々マチエールに上からもパールを薄塗りしました。

キラキラが好きなので、描いていてとても楽しかったです。

クロマシャインとクロマパールの特徴まとめ

こうしてクロマシャインとパールを比べてみると、それぞれが持つ魅力が際立っていて、どちらもアートに新しい風を吹き込んでくれることがわかります。

クロマシャインはその金属感と発色の良さで目を引く存在感を発揮し、

パールは微妙な色の変化と優しい光沢感で、作品に深みと柔らかさを加えてくれます。

どちらも個性があり、シーンに合わせて使いたくなる絵の具です。

メディウムと併用してみる。

ホルベインのイリデッセンスアクリル絵の具を使う際に、メディウムを併用することで、さらに効果的に色や質感を引き出すことができます。以下は、ジェルメディウムやグラデーションメディウム、ぷくぷくさせるメディウム、そしてキラキラ感を生かす方法について、具体的な使用方法を紹介します。

1. ジェルメディウムの併用

ジェルメディウムは、アクリル絵の具に厚みやボディ感を加えるためのメディウムです。ホルベインのイリデッセンスアクリル絵の具に併用することで、以下のような効果を得ることができます。

• 質感の強調

ジェルメディウムを混ぜることで、絵の具のテクスチャが強調され、絵に立体感を与えることができます。特に、イリデッセンスアクリルの光沢感を引き立てつつ、表面にしっかりとしたボディ感を加えることができます。立体的な効果を出したい場合に役立ちます。

• 層を作る

ジェルメディウムは厚塗りにも適しているため、イリデッセンスアクリルの層を重ねる際に使うことで、色の変化がより顕著になります。また、ジェルメディウムが乾燥した後でも、下地と上塗りの色がしっかりと重なり、奥行き感が強調されます。

2. グラデーションメディウムの使用方法

グラデーションメディウムは、(スロードライブレンディグメディウムでも可)色の移行を滑らかにし、グラデーション効果を作りやすくするメディウムです。イリデッセンスアクリル絵の具との併用で、次のような効果が得られます。

• 色のつながりを滑らかに

イリデッセンスアクリル絵の具は、光の角度によって色が変化する特性を持っていますが、グラデーションメディウムを加えると、色の変化がスムーズに行えます。グラデーションメディウムを使うことで、光沢感が変化する部分がより自然な移行を見せ、柔らかい印象を与えます。

• 透明感のあるグラデーション

グラデーションメディウムは少し透明感のある仕上がりになるため、イリデッセンスアクリルの下地が活き、柔らかな色のグラデーションを作り出せます。特に、抽象画や幻想的な作品にはぴったりです。

3. ぷくぷく感を出すメディウム

ぷくぷく感を出すためには、テクスチャを作るメディウムを活用します。これにより、絵の具に立体的な表情を加えることができます。詳しく書いた記事はこちら↓

4.リキテックスプライム:グレージングメディウム

リキテックスから出ているプライムシリーズ

•リキテックス プライム グレージングメディウムは、 高い透明度を持ち、トロトロした流動性のあるテクスチャーです。

•絵の具を薄めても色の鮮やかさを保ちます。光沢仕上げで層を重ねてもクリアな印象を維持。イリデッセンスアクリル絵の具の特性、光の角度によって色が変化を生かして下地の色を生かしつつ輝きを加えることができます。

盛り上げた部分にイリデッセンスを重ねる

マチエールにイリデッセンスアクリル絵の具を塗ることで、

立体的な光沢感を引き出し、より豊かな表現を作ることができます。

特に抽象的な要素や花びら、自然の素材などを描くときに、動きが感じられる美しい効果が生まれます。

まとめ

ホルベインのイリデッセンスアクリル絵の具、どんなアートにも使えるので、

これからさらにたくさん活用していきたいと思います!

私は特にパールがお気に入りです。繊細な輝きが美しくて、感動しました。

購入して本当によかったです。

高級絵の具で高いですが、キラキラ好きの人にかなりおすすめです。

買って後悔しないと思いますよ。

メタリック、キラキラ系アクリル絵の具の中で1番好きです。この絵の具を使ってたくさん作品を作っていこうと思います。

それでは今日はこの辺で、またお会いしましょう。ひつじでした。