ぷくぷく☆リキテックス•ストリングジェルメディウムの使い方&おすすめメディウム5選

こんにちは!絵描きのひつじです。

みなさんは、「絵の表現をもっと広げたい」「透明感や立体感を活かした作品を作りたい」

と思ったことはありませんか? 普通の絵の具だけでは出せない、独特な質感や奥行きを生み出せるのが メディウム の魅力。

中でも今回ご紹介する 「リキテックス ストリングジェルメディウム」 は、まるで蜂蜜のように糸を引く不思議なメディウムです。

このストリングジェルを使うと、筆では表現しにくい繊細な線や、ぷっくりとした立体感のある質感を簡単に作れます。透明感もあるので、重ね塗りや光の透け感を活かしたアートにもぴったり。まるで水滴やガラスのような美しい効果が生まれ、作品に奥行きを加えることができます。

本記事では、このストリングジェルの基本的な使い方や、相性の良い

おすすめのメディウム5選 詳しく紹介します。さらに、ガラス素材に使用する際のポイントや注意点も解説。メディウムを上手に活用すれば、これまでにない表現ができるようになり、作品の幅がぐっと広がります。

初心者でも扱いやすく、プロのアーティストにもおすすめのメディウムなので、ぜひ参考にしてみてください!

ストリングジェルメディウムの特性とは?

ストリングジェルメディウムは、ユニークな質感を生み出せる万能アイテムです。特に、以下の特性が魅力的です。

1. 糸引き効果

ストリングジェルは高粘度のため、まるで蜂蜜のように糸を引く特性があります。この粘り気を活かして、描いたラインが途切れることなく、滑らかに続くため、線を重ねる際に理想的です。細かい線や太い線、曲線など、自由に形を作りやすく、表現の幅が広がります。特に、流れるような線や動きのあるアートにぴったりです。

2. 透明感

乾燥後も、ストリングジェルはその透明感を保ちます。アクリル絵の具のように乾燥して不透明になることなく、下に塗った色を引き立てる効果があります。そのため、レイヤードアートやグラデーションを楽しむ際にも非常に便利です。光の加減で透明感が際立ち、繊細で美しい効果が得られます。

3. 光沢仕上げ

ストリングジェルは乾燥後にツヤのある仕上がりになるので、作品に華やかさを加えることができます。特に立体感のある部分や、点や線を強調したいときにこのツヤが映え、光が当たった時により美しい仕上がりになります。この光沢感は、絵画をより高級感のある仕上がりにしてくれる要素です。

4. 柔軟性

乾燥後もひび割れしにくいという特徴があるため、柔軟性に優れています。アートの表面に盛り上げた部分が動いたり、時間が経ってもひび割れたりする心配が少なく、耐久性が高いです。この特性により、特に立体的なアート作品や、時間の経過による変化に強い作品作りが可能です。

本当に蜂蜜みたいなテクスチャー。

ストリングジェルメディウムの基本的な使い方

  1. 単体での使用

ストリングジェルメディウムをそのまま使うだけでも、個性的な表現が楽しめます。
• 手順:
1. スポイトやスティックを使い、ジェルをキャンバスに塗布。
2. 糸引き効果を活かして、動きのある模様を作成。
3. 自然乾燥させます(薄塗りなら数時間、厚塗りの場合は24~48時間)。
• おすすめ表現:
滴りを活かしたドリッピングアートや、糸状のラインを用いたモダンデザイン。

  1. アクリル絵具との混合

ストリングジェルにアクリル絵具を混ぜれば、色付きラインを簡単に作れます。
• 手順:
1. ストリングジェルに少量のアクリル絵具を混ぜます。
2. キャンバスに塗布し、色の重なりや透明感を活かした表現を楽しみます。
• ポイント:
絵具を入れすぎると透明感が損なわれ、糸引き効果も弱くなるため、少量を目安に混ぜるのがコツです。

横から見るとぷっくりしてるのが分かります。
描きたてで、まだ乾いてない状態↓

完全乾燥した状態。控えめなぷっくりになりました。↓

もっとぷっくりさせたくて試行錯誤した結果

編み出した方法は

乾いた後に、繰り返し重ねる!

そうするとかなりぷっくりしました。

ぷっくりさせたい所に

1回目は絵の具と水を混ぜて、

2回、3回目はメディウムだけ重ねました。

完全乾燥した状態です。宝石みたいです。

絵の具や水を混ぜない方がぷっくりすることがわかりました。

乾いた後はメディウムに紙がつくらしいという口コミをみかけて、

乾燥後にベタベタしたら保管が大変だと心配していたのですが、

実際は乾燥後、表面はつるつるに仕上がりました。紙がぷくぷくに付いてしまうことはなかったです。

もしかしたら、気温や湿度に影響されたりするのかもしれませんが、今のところ問題なしです。

応用テクニック

線を引く
• スポイトやスティックを使い、細い糸状のラインを描くことが可能です。抽象画や装飾的な模様を描くのに適しています。アイシングクッキーで使うコルネもいいと思います。

ドリッピング
• ストリングジェルメディウムを高い位置から垂らし、自然な滴りやランダムな形を作ります。

完全乾燥した状態↑水分多めだったのでポーリングのようにも見えます。横からみるぷっくりしいます。
ラメを混ぜてキラキラ↑

ジャクソン・ポロック風の表現にも活用できます。

テクスチャ作成
• 厚塗りで重ねて乾燥させると、立体感のある質感を加えられます。他のメディウムや素材(砂、グリッターなど)と組み合わせて使用することで、独自のテクスチャが作れます。

透明層の重ね塗り
• 複数の層を重ねて透明なグラデーションや奥行き感を作り出します。色付きのジェルを使うと、ステンドグラスのような効果を生み出せます。

ゼリー感

おすすめメディウム5選:表現の幅を広げるアイテム

グロスポリマーメディウム
• 特徴:ストリングジェルのツヤ感をさらに強調し、透明感をアップ。
• 活用方法:1:1で混ぜ、鮮やかな光沢仕上げの作品に。

ヘビージェルメディウム
• 特徴:立体的なテクスチャを作りたいときに最適。
• 活用方法:ストリングジェルに混ぜて厚みのある模様を描く。

ポーリング:特徴: 流動性があり絵具を流して偶然性のある模様を作れます。活用方法: ポーリングの偶然性の中にストリングのコントロール性を加えることで、模様の対比が生まれる。
流れる模様(ポーリング)と、緻密な線(ストリング)の対比

モデリングペースト
• 特徴:厚みのある下地作りに最適。
• 活用方法:モデリングペーストでベースを作り、ストリングジェルを上から塗布して立体感を追加。

イリデッセントメディウムおすすめ
• 特徴:メタリックな光沢を加え、華やかな作品に仕上げる。
• 活用方法:ストリングジェルに混ぜ、輝きのあるラインを描く。

クロマシャインを混ぜました↑存在感がすごいです。

ガラス素材でストリングジェルを使う場合の注意点とコツ

ガラス素材は滑らかで吸収性がないため、ストリングジェルをそのまま使うと定着が弱くなることがあります。以下の手順を参考に、ガラスにも対応できるよう工夫してみてください。

ガラス専用プライマーを使用

滑りや剥がれを防ぐため、

ガラス専用プライマーを下地に塗布することをおすすめします。


• 例:リキテックス ガラスプライマー
• 手順:
1. ガラスの表面をアルコールで拭き取り、汚れや油分を除去。
2. プライマーを均一に薄く塗布。
3. 完全に乾燥させてから、ストリングジェルを使用。

定着力を高める透明メディウムを併用

ガラスの透明感を活かしたい場合は、

透明プライマーやガラス対応メディウムを使用します。


• おすすめ:リキテックス グロスメディウム
透明感を損なわずに、ストリングジェルの定着力を補強します。

仕上げに保護剤を使用

乾燥後に透明な保護スプレーやシーラーを使用すると、耐久性が向上し、剥がれにくくなります。

少量ずつ重ね塗り

ガラスに厚塗りすると剥がれやすくなるため、

薄塗りを数回重ねる方法がおすすめです。

水の代わりに絵の具に混ぜて薄めるペインティングメディウムを使うと絵の具の伸びがよくなる&定着力が強くなります。

(個人的な体験談:ペインティングメディウムが肌に触れると手荒れするので、肌が弱い人は手袋した方が安心です。)

成功のコツと注意点
1. 乾燥時間を守る:厚塗りの場合、24~48時間以上の乾燥時間を確保してください。
2. 道具の洗浄:作業後はすぐに水で洗い流し、ジェルの固化を防ぎましょう。
3. 少量ずつテスト:新しい素材に使う際は、小さな面積でテストを行うのがおすすめ。

感想:ストリングジェルメディウムを使ってみて

完全乾燥した状態↑水々しい

ストリングジェルメディウムは、アクリルアート初心者でも気軽に使えて、まるで魔法のように面白い表現が楽しめる万能メディウムです! 蜂蜜みたいに糸を引く効果や、ぷっくり立体感のある質感を活かせば、作品にぐっと奥行きが生まれます。

さらに、他のメディウムと組み合わせたり、ガラスなど特殊な素材に使ったりすると、可能性は無限大! いつものアートにちょっとした工夫を加えるだけで、新しい世界が広がります。

今回紹介したテクニックをヒントに、自由に実験しながら あなただけの楽しいアート を生み出してみてくださいね!

それでは、またお会いしましょう♪

ひつじでした!