世界初、環境にやさしい次世代絵の具アキーラの使い方徹底解説!

こんにちは、絵描きのひつじです!

今日は、日本生まれの絵の具「アキーラ」について、詳しくお話しします。

アキーラは、クサカベが開発した世界初の水性アルキド樹脂絵の具で、油絵やアクリル絵の具とは異なる新しい表現を可能にする魅力的な素材です。

これまで知らなかった特性や活用方法を発見していただければと思います!

こんな人におすすめです。⤵︎

  • 絵を描いてみたいけど、絵の具選びに悩んでる。
  • デジタルで絵を描いてるけど、アナログに挑戦したい。
  • 混合技法が好き!

アキーラとは?

アキーラは、水性アルキド樹脂を基材とした絵の具です。

特徴的なのは、油絵の深みや透明感を持ちながら、水で溶ける使いやすさを備えている点。

さらに、速乾性と柔軟性を兼ね備え、さまざまな表現を楽しめます。

基本特性

1. 乾燥のスピードとプロセス

• 表面乾燥:15〜30分ほどで指触乾燥が可能。

• 完全乾燥:酸化反応を伴い、約1〜1.5か月かけて硬化。

2. 塗り重ね・併用の自由度

油絵具と併用可能。油絵の上にアキーラ、またはアキーラの上に油絵を塗ることで多層的な表現ができる。

アクリルや水彩絵の具とも併用可能。ただし混色は推奨されません。

•アキーラは指乾燥後、数日間は水を含んだブラシで擦ると色が滲むので修正やテクスチャーを調整することができます。

ただし、完全に乾燥してからは修正が難しくなるので、適切なタイミングで行うことが重要です。

3. 環境と安全性

カドミウムや鉛、水銀などの有害物質を含まない顔料を使用。

低臭で、初心者や室内での使用にも安心。

低ホルムアルデヒド
アキーラは乾燥時にホルムアルデヒドを殆ど出しません。

4. 表現の幅

• 発色が良く、透明感のある層や立体的な厚塗りの表現にも対応。

• 柔らかさを維持するため、乾燥後も加工しやすい。

アキーラの価格

単色(20ml)標準色:税込330円/ 特殊色:税込440円

セット価格/ 12色セット:税込3,850円/ 18色セット:税込6,270円

専用メディウムで広がる可能性

↑ひつじが愛用してるメディウム

アキーラ専用のメディウムを使うことで、さらに表現の幅を広げられます。

↑アキーラ&アルキドメディウム(ツヤ)油絵のような重厚感を出すこともできる。

アルキドメディウム(マット/光沢なし)
• 特徴: アキーラに混ぜると、つや無しのまま透明感が増します。盛り上げたり、コラージュの接着剤としても使用可能です。
• 用途: 透明感を持たせたいが光沢を避けたい場合や、立体的な表現、コラージュ作品の制作に適しています。
• 容量と価格:
• 40ml: 税込価格 363円 (本体価格: 330円)
• 100ml: 税込価格 880円 (本体価格: 800円)

アルキドメディウム(グロス/光沢あり)
• 特徴: アキーラに混ぜると透明感が増し、光沢が出ます。盛り上げたり、コラージュの接着剤としても使用可能です。
• 用途: 光沢のある仕上がりや、立体的な表現、コラージュ作品の制作に適しています。
• 容量と価格:
• 40ml: 税込価格 363円 (本体価格: 330円)
• 100ml: 税込価格 880円 (本体価格: 800円)

ラピッドメディウム(速乾剤)
• 特徴: アキーラに混ぜると速乾性が向上し、すぐに耐水性を持ちます。多く混ぜると絵具に透明感が増し、光沢はありません。
• 用途: 速乾性を求める作品や、透明感を持たせたいが光沢を避けたい場合に適しています。
• 容量と価格:
• 40ml: 税込価格 363円 (本体価格: 330円)
• 100ml: 税込価格 880円 (本体価格: 800円)

モデリングペースト(盛り上げ材)
• 特徴: マチエールを作ったり、地塗り材として使用できます。アキーラと直接混ぜることが可能で、硬い盛り上げや削りの表現に適しています。
• 用途: 立体的な質感や、地塗り、テクスチャの強調を求める作品に適しています。
• 容量と価格:
• 40ml: 税込価格 363円 (本体価格: 330円)
• 350ml: 税込価格 1,650円 (本体価格: 1,500円)

レベリングリキッド(はじき止め)
• 特徴: ガラスや油絵の具の上から描く時に使います
• 用途: 滑らかな表面への描画や、はじきを防止したい場合に適しています。
• 容量と価格:
• 50ml: 税込価格 440円 (本体価格: 400円)

リターダー(遅乾剤)
• 特徴: アキーラに少量混ぜて乾燥を遅らせることで、絵具の伸びが良くなり、グラデーションがきれいに作れます。
• 用途: グラデーションやぼかし表現、乾燥時間を延ばしたい場合に適しています。
• 容量と価格:
• 50ml: 税込価格 440円 (本体価格: 400円)
• 200ml: 税込価格 1,650円 (本体価格: 1,500円)

クリアトップコート(仕上用つや出しコート)
• 特徴: 仕上げに光沢を出すため、薄めずそのまま使用します。数回重ねると、光沢が増します。
• 用途: 作品の保護や、光沢のある仕上げを求める場合に適しています。
• 容量と価格:
• 50ml: 税込価格 495円 (本体価格: 450円)
• 200ml: 税込価格 1,760円 (本体価格: 1,600円)

アキーラの活用方法とおすすめ混合技法

↑制作途中の雲の絵、油絵の具の上にアキーラでハイライトを描いた。

油絵とアキーラおすすめ

油絵具が乾燥していない状態でも、アキーラを上から塗布可能。

反対にアキーラの指触乾燥後に油絵具を重ねることもできます。

層ごとに質感を変える技法がおすすめです。

水彩風の表現

• 水で薄めることで透明感のある層が作れます。乾燥後も濡れた筆で軽く溶けるため、細かい修正も簡単。

立体感を出す厚塗り、アクリル絵の具とアキーラ

• モデリングペーストを混ぜて厚塗り表現を楽しむ。乾燥後も柔軟性を持つので、割れにくい仕上がりに。

4. アクリル絵の具と組み合わせた新しい表現

• アクリル絵の具の上にアキーラを重ねることで、異なる乾燥速度やテクスチャの組み合わせが可能。

エアブラシ

↑アクリル絵の具の上からアキーラをエアブラシで塗布。

アキーラはエアブラシにも対応可能です。

つまり油絵にエアブラシが使えます。驚!

注意点

1. 絵の具を薄める:発色が落ちないよう、少しずつ水で調整。

2. 粘度があるためノズルが広めのエアブラシを使用。(私は0.3以上のものを使ってます。)

3. 定期的なクリーニング:速乾性のため、ノズルの詰まりを防ぐ。

エアブラシでのメリットは均一な塗装やグラデーション表現ができ、創作の幅が広がります!

アキーラは何に描ける?

• キャンバス (油絵・アクリル用キャンバス)

• 紙 (水彩紙、アート紙、マット紙など)

• 木材 (木製パネルやボード)

• ボード (アクリルボードやMDFボード)

• ガラス・プラスチック (透明なガラスやプラスチック面)

• 金属 (鉄、アルミニウムなど、下地処理が必要)

結論、ほぼなんでも描けます。

まとめと感想

アキーラは、初心者からプロまで幅広い層に対応する絵の具です。

その速乾性と柔軟性、安全性が融合した特性は、今までの画材の常識を覆すもの。

特に、油絵やアクリル絵の具との併用が可能な点や、専用メディウムを駆使した多彩な表現は、アート制作に新たな可能性を与えます。

絵の具選びに悩んでいる方へアキーラは遊び心をくすぐる新しい選択肢です。値段も手頃ですし、地域の画材店でも取り扱いが増えているので、ぜひ試してみて下さい。

調べていくうちにアキーラの奥深さに改めて驚きました。特に、乾燥速度や安全性など、現代のニーズにしっかり応えた設計が魅力的ですね。

次世代絵の具繋がりで、水性油絵の具の紹介もしていきたいとおもいます。

それでは、ひつじでした。