
アート好きの皆さん、こんにちは!絵描きのひつじです。
絵を描くとき、意外と見過ごしがちなのが「パレット選び」です。
アクリル絵の具は乾燥が早いため、パレット選びは作品の出来栄えにも大きく影響します。特にアクリル絵の具を使う際、適切なパレットを選ぶことで、効率よく作業を進めることができ、最終的にはより良い仕上がりを目指すことができます。
今日は、アクリル絵の具に適したパレットの選び方や、手軽にできる代用品、そして環境に優しい選択肢までを紹介したいと思います。あなたのアート制作がよりスムーズで楽しいものになるように、ぜひ参考にしてみてください。
アクリル絵の具に適したパレットの選び方
まず、アクリル絵の具に適したパレットとはどんなものなのでしょうか?アクリル絵の具は水溶性ですが、乾燥が早く、特に厚く塗った部分や何層も塗る場合には早く乾いてしまいます。これを避けるため、パレットには以下の特徴が求められます。
• 表面が滑らかで、色が混ぜやすいこと
アクリル絵の具は色を混ぜることが多いため、パレットの表面が滑らかで、色がきれいに混ざることが重要です。ガラス製のパレットはその点で非常に優れています。表面が平滑で、色が混ざりやすく、絵の具が乾きにくいため、長時間作業するのに適しています。
• 簡単に洗えること
アクリル絵の具は乾くと固まってしまうため、パレットは使い終わった後に簡単に洗えることも大事なポイントです。ガラス製やプラスチック製のパレットは洗いやすく、絵の具が固まる前にすぐに掃除できるので、効率的に作業を進められます。
• 耐久性があること
アクリル絵の具は非常に強い素材で、長時間触れているとパレットに傷がつくこともあります。金属製のパレットは耐久性が高いので、頻繁に使う人におすすめです。木製のパレットも独特の温かみがあり、柔らかい色合いで描きたい場合にぴったりです。
パレットの種類
1. 紙パレット(ペーパーパレット)

特徴: 一度使ったらそのまま捨てられる使い捨てタイプ。汚れを気にせず、後片付けが簡単。
• メリット: 乾燥したアクリル絵の具を剥がす手間がない。絵の具を混ぜるスペースを広く取れる。
• デメリット: 継続的に使うとコストがかかる。
昔から1番人気があるのは紙パレットだと思います。やはり便利ですからね!
2. プラスチックパレット

特徴: 一般的な再利用可能なパレット。軽量で扱いやすい。
• メリット: 長く使える。絵の具が固まっても水につけて剥がすことができる。
• デメリット: アクリル絵の具が乾燥すると、完全に落とすのに手間がかかる。
3. 木製パレット

特徴: 油絵の具でよく使われるが、アクリル絵の具にも利用可能。
• メリット: 絵を描く雰囲気を高める。プロフェッショナルな印象。
• デメリット: アクリル絵の具は木に染み込みやすいので、ラップやワックスで保護する必要がある。
4. ガラスパレット

特徴: 平らで透明なガラス素材のパレット。
• メリット: 1番絵の具を混ぜやすいと思います。乾いた絵の具が簡単に剥がせる。見た目が美しい!絵の具を落とす時は、スプレーで水をかけた後にガラススクレーパーで擦ると簡単に落ちます。
• デメリット: 重い、割れやすい。
5. 湿式パレット(ウェットパレット)おすすめ

特徴: アクリル絵の具専用。水分を保持する構造で、絵の具が乾燥しにくい。
自作でも簡単に作れます。
材料
平たい容器、キッチンペーパー(100均の吸水クロスも良い)トレーシングペーパー、水、
●トレーシングペーパーの上にキッチンペーパー2、3枚を重ねる水をかける。
●端を折って乾燥を防ぐ。
●ひっくり返して容器に移す。
●トレーシングペーパーの上に絵の具を出して使う。
• メリット: 長時間作業するときに便利。繊細な色作りに最適。
• デメリット: 手作りする場合は準備が必要。市販品はやや高価。
手軽な代用品
自宅にあるアイテムを活用すれば、コストを抑えた便利なパレットを作れます!
1. アルミホイル

特徴: パレットとして使った後は丸めて捨てるだけ。
• メリット: 手軽で清潔。どんな形のパレットにも対応可能。
• デメリット: 表面が滑りやすく、絵の具が動くことがある。目がチカチカする。
2. ラップを巻いたお皿や板

特徴: ラップを巻くだけでパレットに早変わり。
• メリット: ラップを剥がせば簡単に掃除ができる。
• デメリット: 絵の具を混ぜるときにラップが動きやすい。
3. 紙皿やプラスチック皿

特徴: 手軽に使える使い捨てパレット。
• メリット: 以外と丈夫で、絵の具の層を気にしない人なら使い捨てにしないで繰り返し使えるとおもいます。私は紙皿パレットが好きでよく使います。
• デメリット: 平らな面積が少なく、混色には向かないことも。
4. ガラス板や古い写真立て

特徴: 再利用可能で掃除もしやすい。
• メリット: 絵の具が乾燥しても、スクレーパーで簡単に落とせる。
• デメリット: 重いので、持ち運びには不向き。
環境に優しい選択肢

最近では、環境への配慮が注目されています。
絵を描く際に使用するパレットも例外ではなく、サステナブルな選択肢が増えてきました。
再利用可能なプラスチックパレットやガラスパレットの利用が注目されています。これらは丈夫で長持ちするため、何度も使える点が最大の魅力です。プラスチックパレットは軽量で持ち運びもしやすく、ガラスパレットは洗いやすくて衛生的。どちらも使い捨てパレットを避けることで、ゴミを減らすことができます。
次に、手作りの湿式パレットもエコフレンドリーな選択肢の一つです。湿式パレットは、水分を保持し、絵の具を長時間使えるようにしてくれるため、無駄なく絵の具を活用できます。紙タオルやスポンジ、布などを使って簡単に作れるので、コストを抑えつつ、環境にも配慮することができます。作ったパレットを繰り返し使えるのも大きな利点です。
さらに、天然素材のパレットを選ぶことも環境に優しい選択肢です。竹や再生木材で作られたパレットは、ナチュラルな温かみのある質感が特徴で、エコフレンドリーなだけでなく、使うたびに心地よい手触りが感じられます。また、天然素材は再生可能で、使用後も廃棄時に環境に優しいという点で、持続可能なアート活動を支えるアイテムとなります。
このように、環境を考えたパレット選びは、アート活動をよりサステナブルにし、未来にわたって自然を守る一助となります。これからのアート制作においても、エコを意識しながら楽しむことができるのです。自分の作業スタイルや環境への配慮をしっかりと考慮したパレットを選んで、アートの道具をサステナブルにしてみましょう。
失敗談:アルミホイルでの注意点

私がアルミホイルを使ってパレットを試したときのことです。ホイルを平らに伸ばして使いましたが、少しでも力を入れて混色すると、表面が破れてしまいました。この失敗から学んだのは、ホイルを使う場合は2~3枚重ねること。また、強く絵の具を練る場合には他の代用品を選ぶほうが安全です。ラップも同様です。
まとめ

アクリル絵の具に最適なパレット選びには、用途や作業時間、環境の好みが大きく影響します。
手軽さを求めるなら紙パレットやラップを活用。
長時間の作業には湿式パレットがおすすめ。
エコを意識するならガラスパレットや天然素材も魅力的。
パレット選びに迷ったら、自分の作業スタイルや環境への配慮を基準にしてみてください。工夫次第で、作業がより楽しく効率的になりますよ!
それでは、ひつじでした。
