アクリル絵の具:色の作り方、かわいい水色のレシピ10選

こんにちは絵描きのひつじです。

「水色を作りたいけど、どうすればいいんだろう?」と思ったことはありませんか?

アクリル絵の具で水色を作るのは意外とシンプルですが、

どんな青を使うかで仕上がりがガラリと変わります。

この記事では、初心者でも簡単にできる水色の作り方を、

鮮やか系とくすみ系の2つのグループに分けて紹介します。

今回は、ウルトラマリン、セルリアンブルー、コバルトブルー、ターコイズブルー

など、親しみやすい色を使って水色を作る方法をご紹介します。

カラーバイアスとは?

まず初めに、色の「カラーバイアス」を理解することは非常に重要です。カラーバイアスとは、色同士を混ぜることで、それぞれの色が持つ特有の「傾向」や「ニュアンス」を指します。言い換えると、同じ青でも、少し冷たさを感じるものもあれば、温かさを感じるものもあります。このカラーバイアスを理解しておくことで、水色を作る際にどの色を選び、どのように混ぜるかを考える際に役立ちます。

例えば、青色の中には「冷たい印象」を与えるものと「暖かい印象」を与えるものがあります。ウルトラマリンブルーフタロブルーなどの青は、冷たく澄んだ印象を与えます。

一方でターコイズブルーはやや暖かみを持つ青もあります。これらの青を基に白を加えて水色を作ると、それぞれ異なる雰囲気の水色が出来上がります。コバルトブルーに白を加えると、爽やかで涼しげな水色が作れ、逆に暖かみのある青を使うと、少し柔らかさを感じる水色が出来ます。

水色を作るためには、通常、青系の色(コバルトブルー、ウルトラマリンブルー、フタロブルーなど)に白を加える方法が一般的です。しかし、

使う青の種類によって、出来上がる水色の印象が大きく異なります。

たとえば、フタロブルーのように冷たい印象を持つ青を使うと、クールで清涼感のある水色が作れます。一方で、フタロブルー、ウルトラマリンより少し温かみのあるコバルトブルーを使うと、優しく柔らかい水色が出来上がります。このように、使う青の選び方が水色の特徴に大きな影響を与えるのです。

また、白の選び方も水色を作る上で重要です。白には純粋な白(チタニウムホワイト)や少し温かみのある白(アイボリーホワイト)などがあります。純粋な白を使うと、クリアで明るい水色ができますが、温かみのある白を使うと、少し柔らかく落ち着いた印象の水色になります。白をどれだけ加えるかによって、色の明るさや透明感が変わるため、使う白の種類も考慮することが重要です。

さらに、少しだけ色を足して変化を加える方法もあります。

たとえば、バーミリオンを少し加えると、水色に温かみが加わり、柔らかく温かい印象の水色になります。逆に、を少し加えると、クールで落ち着いた水色を作ることができます。このように、微妙な色の加減によって、水色をより自由に調整できるのです。

カラーバイアスは、色作りの基本的な概念であり、色の印象を大きく左右します。水色を作る際には、どの青を使うか、どの白を加えるか、さらに微調整としてどの色を加えるかを考慮することで、望む水色を作り出すことができます。このように、色を作る過程では、色同士のバランスやその影響をよく考えることが大切です。

実際に色を混ぜて試してみることが一番です。色を作る楽しさを感じながら、少しずつ自分の好みに合った水色を見つけていくことで、色作りの技術が自然と身についていきます。色の世界は奥深く、試行錯誤を繰り返すことで、より豊かな表現ができるようになるでしょう。

鮮やか系水色の作り方

まずは、明るく元気な印象を与える鮮やか系の水色から。こちらは空や海のように広がりのある、鮮やかで生き生きとした水色を作りたいときにぴったりです。

1. クリアスカイブルー

• 使う絵の具:フタロブルー + 白

• 作り方:フタロブルーに白を加えて、透明感のある鮮やかな水色を作ります。フタロブルーは冷たい印象の青なので、白を少しずつ足して好みの明るさに調整してください。

2. ターコイズブルー

• 使う絵の具:ターコイズブルー + 白

• 作り方:ターコイズブルーに白を加えると、リフレッシュ感のある明るい水色になります。特に夏や海の景色を描く時にぴったりの色です。

3. アイスブルー

• 使う絵の具:コバルトブルー + 白

• 作り方:コバルトブルーと白の混色は、爽やかで軽やかな空気感を持ち、広がりのある開放感を感じさせます。清潔感と自由な雰囲気が特徴的です。

4. アクアブルー

• 使う絵の具:セルリアンブルー + 白

• 作り方:セルリアンブルーに白を加えると、鮮やかな水色が作れます。セルリアンブルーは少し緑がかった青なので、涼しげでさわやかな印象の水色になります。

5. スカイブルー

• 使う絵の具:ウルトラマリン + 白

• 作り方:ウルトラマリンは少し深みのある青ですが、白を加えることで明るく、軽やかな水色に変わります。このレシピは、スカイブルーのような空の色を作りたい時におすすめです。

くすみ系水色の作り方

次に、落ち着いた印象でヴィンテージ風の水色を作りたい方におすすめの、くすみ系水色を紹介します。くすみ系の水色は、シックで大人っぽい雰囲気を作りたいときにぴったりです。

1. ムーディーブルー

• 使う絵の具:コバルトブルー + 白 + グレー

• 作り方:コバルトブルーに白を加えてから、少量のグレーを加えます。グレーの色が少し入ることで、深みが出て落ち着いた雰囲気になります。

2. オールドブルー

• 使う絵の具:セルリアンブルー + 白 + グレー

• 作り方:セルリアンブルーに白を加え、そこにグレーを少量加えることで、柔らかくて温かみのあるくすんだ水色が作れます。ナチュラルな色合いで、クラシックな印象になります。

3. グレーブルー

• 使う絵の具:ウルトラマリン + 白 + グレー

• 作り方:ウルトラマリンに白とグレーを加えることで、落ち着きのあるグレーがかった水色になります。落ち着いた色合いは、シンプルなインテリアやアートにもぴったりです。

4. スモーキーターコイズ

• 使う絵の具:ターコイズブルー + 白 + グレー

• 作り方:ターコイズブルーに白を加え、グレーを少し加えることで、少しスモーキーな感じのくすみ系ターコイズブルーができます。おしゃれで落ち着きのある色に仕上がります。

5.ミストブルー

• 使う絵の具:フタロブルー + 白 + バーミリオン

• 作り方:フタロブルーに白を加え、バーミリオンを少し加えることで、霞のように優しい色合いのミストブルーが完成します。この色は静かな雰囲気を作りたいときにぴったりです。

グレーの代わりにセピアを使ってもOKです。

バーミリオンの使い方に注意!バーミリオンは強い朱色で、少量で色に温かみを加えることができます。しかし、使いすぎると色合いが赤みが強くなり、意図しない色合いになることがあります。バーミリオンを使う際は、ほんの少しずつ加えることがポイントです。

まとめ

アクリル絵の具を使って水色を作るのは、意外と簡単!

鮮やかな水色も、落ち着いたくすみ系水色も、使う絵の具や混ぜる色を工夫することで、自分の理想の色を作ることができます。今回紹介した10個のレシピを試して、自分だけのオリジナルな水色を見つけてみてくださいね。

少量ずつ色を加えながら調整することで、より繊細で美しい色を作ることができるので、ぜひ挑戦してみてください。

それではまたお会いしましょう。ひつじでした。